Think Tech Blog

テックブログを科学する

IT企業はテックブログをつくるべきなのか?

IT企業は公式の開発者ブログ(テックブログ)をつくるべきなのかを考えます。

目的次第だとは思いますが、作る方がメリットが大きいと思います。

やらない・継続できない理由

テックブログをやらない・継続できない理由は様々ありますが、主だったものに以下のような理由があります。

  • ネタがない
  • 時間がない(業務時間外になる)
  • インセンティブがない
  • 投稿のルール、期限がない

上記のような理由から、運用コストが高いわりに効果が薄いと感じて、やらない or 継続できない状態となる事が多いです。 では、どうすれば良いのか?

目的をどうするか?

テックブログの目的をどうするかによって、効果とコストを考えてみるべきです。 (もちろん目的によってはによっては、テックブログを作らないという判断もあります。)

大前提として、エンジニアを採用するためにテックブログを運用するというのがあります。 その上で、更に以下のような目的をもって検討するのではないでしょうか?

  • A)テックブログを経由して、直接応募に繋げるため
  • B)スカウトなどで自社に興味を持った人に、より知ってもらうため

A)を実現するためには、相当ハードルが高く運用コストも上がる事が想定されます。以下のような事が必要になります。

  • トレンド技術などのバズる内容
  • 拡散される仕組み

なので、B)のような目的をもって緩く堅実に進めることを考えるべきです。

では、B)のような目的をもって、継続できる仕組みをどうすれば良いか? B)の目的をもう少しブレイクダウンしてみます。

まず採用は大きく以下のようなファネルに分類できます。

  1. 認知
  2. 興味
  3. 応募
  4. 選考
  5. オファー
  6. 内定承諾
  7. 入社
  8. 活躍

そして、目的を細分化すると、以下に当てはまります。

  1. 「興味」->「応募」:スカウトなどで自社を「認知」した人に、「興味」をもってもらい「応募」をしてもらう
  2. 「活躍」:採用で一番大事な事は、「入社」ではなくその人が「活躍」できるかどうかです。テックブログで入社後のイメージを掴んでもらい期待値調整をすることで、ミスマッチを防ぎ早期退職ということがないようにすることも大事です

運用方法の提案

では、上記の目的を踏まえた上でどう運用すべきか?

記事の内容のハードルをあげない

外部プレゼンスを向上させたいからと、背伸びした記事を書いて実際の開発現場とギャップがあって早期退職になっては意味がありません。

  • 実際の業務内容や現状の姿をせきららに書く。記事のために新しいことに取り組む必要はない
  • 技術的なこと以外にもチームの姿が想像できるような記事も載せる
  • 社内勉強会などをしている場合には、その資料を流用してみる

ルールを決める

ブログを開設するだけでなく、運用担当や無理のないルールを決めてしっかりと運用する。

  • テックブログ担当
    • エンジニアのメンバーが持ち回りなどで担当をしていく。各自が自分ごとになっていく
  • 記事の内容について
    • 会社に関係あれば、技術的なこと以外でも許容する
    • 虚偽や誹謗中傷などの炎上する内容は書かない
  • 期限
    • 期限を設定する
    • 「毎週1記事投稿する」という目標があるのならそれに合わせる(ただ、あまり無理はしない。全エンジニアの人数にも依存する場合があるので、各メンバーが3ヶ月に一度回ってくるくらいの頻度が良いかもしれない)
  • 業務の一貫とする
    • 会社として、通常の業務の合間に書かせるのではなく業務タスクと同一にするというコンセンサスをとっておく

インセンティブ

  • メンバーの目標設定などに組み込む
  • 社内で、記事を投稿することに賞賛をする文化をつくる

最後に

エンジニア採用を考えており、まだテックブログを持っていないのなら作ることをオススメします。

また、テックブログを上手く運用できていないという会社は、まずはハードルを緩くして継続していく事が必要です。

ハードルを下げることで投稿内容の質が下がり逆効果となる事を心配しているのであれば無用かと思います。繰り返しになりますが期待値調なので、入社してガッカリして早期退職or会社に不信を抱くか、入社前に応募がされないの違いであれば後者の方がずっとマシです。

変に背伸びせずに、良い事も悪い事も全てオープンにして透明性を持つことが良い採用の近道だと思います。